詰将棋解答選手権

行ってきました。おそれおおくも。動機の半分以上は日めくり詰め将棋カレンダーの検討陣に会いたかったからです。やなさんと小林さんが出題者で、みどりさんが挑戦すると聞いたら行かずにはおられません。

エントリーしたのは一般戦とチャンピオン戦。チャンピオンは冷やかしのつもりでした。ところが「プロは一般戦却下です」と門前払いされました。そんな〜。。。それなら次回はチャンピオン戦にも短手数取り入れてくださーい。じゃないと小林敏樹さんの問題が解けません(笑)。

着いたらやなさんがサクサクと試験管をつとめておられました。私はみどりさんの後ろの席をちゃっかり陣取って目的の半分は達成した気分(ストーカーかよ)。机にはゴム盤とプラ駒が用意され、並べながら解いてもよいとのこと。
ここでぴえたん、試験開始まで非常に悩む。詰将棋って盤に並べながら解いたことがない。あったかもしれないがほとんどない。一体どっちがやりやすいんだろう?悩んだ末、筋が見えるまでは頭だけで考えて、最終確認で盤を使うことにしてみました。

開始の合図と同時に、みんながすごい勢いで詰将棋に食いついているのが空気で伝わってきた。そして鉛筆の走る音がざわざわざわざわとあたりを包む。でもぴえたんの頭の中はまだ河口湖。周りの鉛筆の音についていけません。やばい。明らかに名前だけじゃなく解答書いてる音がするよー。

1問目はサービス問題風のすっきりした配置。ひと目で初手の角打ちがわかったものの(左に逃げると金打ちで詰みだから)、頭がトーマスランドなのでその後がとろいとろい。あ、1五に金打てるじゃん、、と気づくまでに相当時間がかかりました。よろよろになりつつなんとか解けたときはほっとしたような、うれしはずかしの気分。なにしろ全問不正解のつもりで臨んだので「あれ?私でも解ける問題あったの?」と少々驚きました。

続く2問目は1六の桂馬を取られると詰まない順を切り捨てていけるから、考えやすい問題。歩の中合まではすんなりわかったが、頭がアンパンマンなので2六龍同玉まで来て「ぼーっ」と一時停止。馬引いて馬、が見えてないおバカさん。そうこうしているうちに出だしの金寄りに2六玉じゃなくて2五玉と桂を取らないとどうなるの!?と気がついて、うんうん言いながら竜引きを発見。引かないと1六玉のとき続かないのねー。と変化がわかって作意を振り返ったときにやっと最後の収束が見えて終了。

3問目はざっと見てスジが見えなかったから次は4問目に。初手2二龍、1二龍、2三桂成、2五桂などいろいろ考えても全然スジが見えない。仕方なく6問目にワープ。

6問目は良く見ると4問目より考え易そう。すぐに3四飛〜2四飛に気づいて、きっとこれは2三に角打って1四桂か1四角で1三を空けておいてから1二角成と捨てて最後は金打ちというスジだな、とそこまでわかったのに1五桂が見えなかった。ああ。

結局2問正解。解く予定が全く無かったので、ぴえたんとしては望外の結果です(笑)。
しかし部分点をもらえるとは知らなかった。4と6は書いてればもらえたかも。詰将棋って全手順を解明しないと解いたことにならないという固定観念があったので、部分点というのは想像もしていなかったです。

ここで30分間の休憩。奈良女子大の篠田さんに、「どうして大阪会場じゃないんですか?」と聞いたら、「チャンピオンが居る場所で臨みたい」とのお答え。宮田君がすごい早さで席を立つのを体感できて面白いそうです。なんというマニア魂(笑)。愛を感じました。篠田さんの「第二は1問だけを目標にやるといい」というお言葉を受け、第二ラウンドへ。第一ラウンドの助走があるから第二はもっといける!と思ってました。


これが大間違い。

どえらい難しい。


1時間半も1問目だけ考えちゃったよ。▲1三飛△同桂に▲2四馬というのが見えなくて、初手▲2四馬ばかりずっと考えてました。以下△2二玉▲1三歩成△同桂▲3三角△同銀▲2三飛△1二玉▲1三飛成△2一玉▲1一龍△同玉▲3三馬に合駒してどうしても詰まない。どうしても詰まないのはわかってるのに、悔しくてずーっとループ。他の問題、特に双玉のはなんじゃこりゃーって感じですね。1ラウンド目とは明らかに違う、煮え煮えの空気が充満しておりました。

結局第二は0点。他の人も最高で2問しか解けなかったとか。そりゃー難しすぎるわー。

でも一日を通して、とっても楽しかったです。こんなに楽しいとは思わなかった。来年も出たい!!そして、みんなもっと出ようよ!私ですら解ける問題あったんだから、もっといろんな人が出られるはず。解図に自信のあるアマの皆さん、プロを負かしてくださーい。負かさなくてもただ解いてるだけでも楽しいよ♪本当に詰将棋と触れ合っている時間って、贅沢な時間だなあと思います。

公式戦とは違う、大会に出ているような楽しい時間でした。誰でも一つは解けたり、勝てたりするとすごーく楽しくなるんだなあと痛感。ちょっとでいいから”出来た”という気分を味わえないと、つまらないもんね。というわけで来年も山田康平さん、サービス問題よろしくお願いします(笑)。それと事務局の方々、できればコンピュータ選手権と別の日にやりませんか?(笑)