ぴえぶろの100冊・3

恋愛中毒

恋愛中毒

小説とエッセイで面白さが雲泥に違う人。思うに人のことを冷ややかに見つめられる人、自分のことより人のことに関心がある人は小説向きで、自分に興味がある人はエッセイなのかなーとも思ったけど、やっぱ一概には言えないね。小説家にもあったかい人はいる。山本文緒の小説は私の周りにあまり居ないような女の人が沢山出てくる。基本的にマイペースが貫ける業界なので、こんな風に人の顔色伺いながら生活しているような人達は異文化だ。人によってはうじうじしているだけに見えるかも。読んでて辛くなるかも。でも恋愛中毒はタガのはずれかたが他のと違ってて、うじうじを超越しているので安心してオススメできます。とにかくザ・小説家だよ。人の嫌なところや醜いところをつつくのが抜群にうまい。そして自分のことを書かせると全然面白くないんだよね。もう細かい仕事はいいから、ゆっくり病気治してまた長編書いて欲しいです。