3ヶ月ばんざい


息子は明日で3ヶ月になります。っていうかまだ3ヶ月かよ!それは人生の何分の一なの!?母さんは既にへとへとです。
このひと月は湿疹との戦いでした。掻きむしる子、掻かないように手を押さえつける親、ともにたいへんな寝不足の毎日です。昨晩、1時間以上も腕を押さえつけてて、あまりにかわいそうで、とうとう強い薬を使ってしまいました。朝起きたら少しだけ回復した子が無邪気に笑っていて、この子はこんなにかわいかったのかと涙が出てきました。
そんな心の弱り気味のぴえたん、まだ早いけど今日は松田道雄の言葉を繰り返し読もうと思います。

「誕生日ばんざい」

誕生日おめでとう。
1年間の育児で母親として多くのことを学ばれたと思う。
赤ちゃんも成長したけれども、両親も人間として成長されたことを信じる。
1年を振り返って、母親の心にもっとも深く刻み込まれたことは、この子にはこの子の個性があるということに違いない。その個性を世界中で一番よく知っているのは、自分において他にないという自信も生まれたと思う。その自信を一番大切にして欲しい。
人間は自分の生命を生きるのだ。いきいきと楽しく生きるのだ。
生命を組み立てる個々の特徴、例えば小食、例えば痰がたまりやすい、がどうあろうと、生命を生き生きと楽しく生かすことに支障がなければ、意に介することはない。
小食をなおすために生きるな。痰を取るために生きるな。

小食であることが、赤ちゃんの日々の楽しさをどれだけ妨げているか。
少しくらい咳が出ても、赤ちゃんは元気で遊んでいるではないか。
無理に嫌いなご飯をやろうとして、赤ちゃんの遊びたいという意志を押さえつけないがいい。咳止めの注射に通って、満員の待合室に赤ちゃんの活動力を閉じこめないがいい。
赤ちゃんの意志と活動力とは、もっと大きな、全生命のために、ついやされるべきだ。
 
赤ちゃんの楽しみは、常に全生命の活動の中にある。
赤ちゃんの意志は、もっと大きい目標に向かって、鼓舞されねばならぬ。

赤ちゃんと共に生きる母親が、その全生命をつねに新鮮に、つねに楽しく生きることが、赤ちゃんのまわりを常に明るくする。
近所の奥さんは遺伝子の違う子を育てているのだ。長い間かけて自分流に成功しているのを初対面の医者に何がわかる。

「なんじはなんじの道をすすめ。人びとをしていうにまかせよ。」(ダンテ)