西表島一日目の2(05/06/27)

さて、宿に着いてまずは昼寝です(笑)。
今回の旅は動いて休むをモットーに、2〜3時間遊んだら部屋に帰ってお風呂&お昼寝を繰り返していました。
ちょっと休んだ後、目の前にある月が浜に。庭の前の茂みを突っ切ると行けますよ、とのことだった。

(庭の先はプチジャングル)

(1〜2分歩くと、月が浜に出る)

だーれも居ない。プライベートビーチと化している。シャワーも更衣室もある星砂の浜の方に行く人が多いみたい。

透き通る水。砂は細かくさらさらの粉のよう。それでいてしっかり固く、踏みしめる感触がたまらなく気持ちいい。帰ってから知ったけど、ここの砂は珍しい「鳴き砂」だったんだって。試しておけばよかったなあ。

チリ一つない砂浜。憩うなら絶好の場所かも。わずかに小魚とやどかりさんを発見した。

またまた帰って一休みした後、近所をぐるっと散歩。
何がどう違うのか表現できないけど、微妙に生物すべての"ノリ"が違うことを感じた。生きているモノが出す音も違うし、緑の色も、大きさもどことなく過剰だ。道端に落ちている残骸ですら、普段見ているものとは違うパワーを持っているようにうつった。

(変わった植物がそこらじゅうにいっぱい)

(突然現れる牛)
夕飯はマヤグスクのコース料理。日没が19時〜19時半ごろということで、空の色が変わるところを横目でみながら楽しむ。アオリイカ、高瀬貝、冬瓜、石垣牛など、現地の食材づくし。石垣牛のあまりのうまさに言葉を失った。ぴえたん、もう向こう5年は霜降り肉食べなくても満足かも…。

(味わうことに必死で写真撮り忘れそうになった。残り一個のステーキ)

ここまで、確かにすごくいい場所だけど思ったより普通の暮らしが出来そうでちょっと拍子抜けしていたが……。
夜になって、がぜんひよってきた私。自然に囲まれていると、昼と夜の空気が全く違う。虫の音、鳥の音、海の音、あらゆる生き物の音が深ーーく遠くから聴こえてきてすごい迫力だ。はっきり言って怖い!世界から取り残されたような感じがする。何が起こるかわからない心細さが…。
しかも帰るときに沢山ヤモリを発見して、超へこみました。
「絶対露天風呂入らない!(ベランダにお風呂があるんです)」と宣言したのも空しく、ヤモリはやすやすと部屋の中に入ってきて…。かなりブルーになりつつも、上原のスーパーで買った西表産ミニマンゴーをデザートにする。

まさに熟してるって感じ。甘さと香りが口いっぱいに広がります。美味しいよ!

ここで一日目の写真は終わりだけど、ここからが今日のハイライトだった。21時すぎ、ベランダから「うわっすげえ!!」という声が。なんだなんだと出てみてびっくり。満天の星空だ!
星が近くて明るくて、いっぱい!!
ベランダからは月が浜まで障害物が無いので、夜空も180度以上の迫力。星の近さは蓼科の山の家以上で、本当にびっくりした。
あっけにとられて虫の怖さも忘れて見とれていると、流れ星をいくつか確認できた。星ってまたたいているんだな、と当たり前かもしれないことをやっと知ることができた。
ただ星が綺麗なだけじゃなくて、海から来る風と、波の音が…。遠い遠いところから、距離をこえて自分のところまで届く気持ちよさったらない。

で、一旦寝るのですが、また2時すぎに「うわーーっ!!」という声がして飛び起きてみると…。
さっきまで出てなかった月が、一面を照らしてた。蛍光灯みたいな明るさで、幻想的だったなあ…。
一日目の空が一番、星と月の明るさが鮮やかで心に残った。人工的な明かりが無い、生き物の音しか聞こえないのがこれほど贅沢なこととは。来て良かったー!